ビーズというのは思った以上に原石を使うんです

2015年8月26日にアメブロに書いた記事を加筆修正したものです。
みなさん、天然石のビーズ、例えば6ミリ、8ミリ、10ミリ、
個々の価格差について、
なんで2ミリ程度の違いでこんなに差がつくんだろ?って、
思ったことはありませんか?
私も思ってました、昔は。
でもね、気づいたのだよ、数年前に。
というか、ショップを立ち上げてから、その価格差が気になって、
ちょうどその頃、原石からビースまでの作り方を問屋さんのサイトで見たので、
計算してみたワケですが(笑)
ま、こちらの図をご覧ください。
まずこれは、8ミリの場合。
ビーズ玉を削り出す時、まず石をそのサイズ四方の立方体に切り出すワケですよ。
で、周囲を削り取って丸くしていくんですね。
8ミリビーズを作る時に必要な原石の体積は、
512立方ミリメートルです。
ギリギリで削ると考えて。
実際は、多少大きめかもしれないけど。
球体の体積は、半径の3乗×円周率×4/3なので、
この場合は、だいたい268立方ミリメートル。
残りの244立法ミリメートル、
約半分近い原石が無駄になってしまうんだよね。
では、10ミリではどうでしょう。
はい、非常に計算しやすい(笑)
でも、8ミリの場合と比べてみてください。
たかだか2ミリの直径の差なのに、
必要な原石の体積は、倍近いのですよ。
ちょっとびっくりしませんか?
私は、びっくりしましたよ~。
で、10ミリのビーズの体積は約523立方ミリメートルなので、
削り取っちゃう部分は、476立方ミリメートル。
単純に数値上で考えると、
これだけあれば、8ミリとまではいきませんが、
7ミリ程度のビーズ玉は余裕で作れますね。
ちなみに、14ミリになるとこんなです。
14ミリビーズの体積は1436立方ミリメートル。
実は10ミリ越えると、倍にはならなくなるのですよ。
緩やかに差は少なくなります。
でも、捨てる分は、1308立方ミリメートル。
10ミリ玉が作れちゃいますわね。
ということで。
ビーズ玉の場合、直径が2ミリ大きくなれば、
だいたい価格は倍になってもおかしくない。
だもの、スフィアが高いのも頷けますよね。
仕方ないわ、こんなに削ってしまうんだもの。
スフィアを作るとフリーフォームのタンブルだのさざれだのが、たくさんできますよね(笑)
これやっぱり、厚みってところが大きいんだろなと思います。
なので厚みのないペンダントトップとかは、意外とお買い得な時もあるんですよ。
そして、石によっては、もっと跳ね上がるものもあるんです。
例えばペリドットとかね。
この石はまた特に顕著なんですよ。
その理由は~。
長くなったから、また次回っ( ・∀・)ノ ごめん。
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