真夜中にふと思い出してしまいましたので、
昔話を致しましょう。
もう10年くらい前のことですが、
当時、よく出向いていた場所で、行く度にお会いする方がいました。
私よりも10歳近く年上でいらしたでしょうかね、多分。
そこに集う人達は、当時の私よりも年下も多かったので、
みんなその人を、そうだなあ、お姉さま扱いしていたと思いますし、
ご自身も、そういう立場を取っていらした。
最初は気づかなかったんですよ、全く。
でも、ある時にふと、あれ?と思ってしまったんだな。
会話の中に「そうだね」とか「そうなんだ~」とかの、
ひとまず一旦、相手の言うことを受け留める言葉が、
その口から発せられることが、全くないってコトに。
彼女にとっては、
誰も彼もが年下ってこともあったのかもしれないんですけど。
気付いてから、しばらく観察していました。
ええ、そういうところあるんで、私(^m^)
別に意地悪な姿勢っていうのではなくって、
気付いたことを検証したい欲。
そうしたらね、もひとつ気づいたんですよ。
彼女がその代わりに発していたのは、
「って言うかぁ」だったんですね。
その言葉を使って会話を繋いで、
相手の言いたいことを、まとめている時や言い換えている時もあれば、
完全否定してる時もあったけども。
まあ、口グセになっちゃってたんだと思います。
ただ、気付いてしまったら、
これがなかなかにキツかった(笑)
何を聞いても、どんな話をしても、
例えばそれが笑い話のつもりで振った話題でも。
ってゆーかぁ。
相手からの会話を受け留めず、
どんな話題にも、力技で自分の意見をぶち込んでくるみたいに、感じちゃうようになり。
まあ~、実際そうだったから、
彼女の周りからはだんだんと人が減っていき、
当時よく一緒にいた人達の集いでも、彼女に声をかける人はいなくなりました。
あ、私は何も言ってませんよ?
ただ黙って観察していただけだったんですけど、
何気なく、あの方はいらっしゃらないんですね~と、幹事役の人に聞いてみたら、
声はかけないようにしている、だって楽しくないんだもんと返ってきましたねえ。
みんな、その違和感に気付いてたんだね。
そういうことを感じる以前に、
遠い過去のお話として、うかがったことがあるんですけど、
だいたい男性と長くいると、お付き合いするとかね、ほとんど相手が、
おまえはオレをバカにしている、みたいに怒っちゃうんだって。
自分にはそんな気は全くないのに、ある日突然、キレるのよねえ、
男を見る目がないのかなあ、男運も悪いのねえって、
ぼやいておられたんですけど。
いや、違うかも…
とね、後になって気づきました。
まあ、男性にはより、こういう、自分の話を目の前でペシャリっとされる感じは、
響くかもしんないやねえ、う~ん…
ふとね、こんな夜中に、そういえばあの方は今どうされているのだろうなと、
ちょっと思ってしまったのでした。
根っから悪い人ではなかったんですよ。
それも重々承知の上です。
あんまし、根っからの悪人タイプって私、出会ったことないけどさ(笑)
ただ、せっかくの楽しい時間を、この人と一緒には過ごしたくないと、
そう思ってしまう人達が多かったってだけのことね。
その集まりの中では、彼女は一番の年長だったし、
そこまで深くお互いに入り込むコミュニティでもありませんでしたから、
楽しいイベントの時にさーっと集まって、わ~っとみんなで楽しんで、
だけど日常的にはあんまり介入し合わないっていう感じでね。
だから、例えば年齢関係なくとも、
敢えて意見を言ってくれる人はいなかっただろうと思いますけど、
さっきふと、
ああ、あの時の彼女とあまり変わらない年になったなあと思ったワケです。
例えば、相手をペシャリとしてしまう言葉を日常的に吐いていたとしても、
それを敢えて伝えてくれる人は、もう少ないのかもしれないなと、
そんなふうに思うのです。
いい人ぶりたいってワケじゃないんだけど、
少なくとも、
自分が好きな人達には、そういう態度をとらない人でいたいよなあ、と。
真夜中の自戒(笑)
[template id=”520″]
コメント