【実験くん】ローズクオーツの噂

Pink

ローズクオーツの噂。
もしかしたら知らない方のほうが多いかもしれません。

ローズクオーツは比較的よく目にする安価な石なので、
特にこれといって…って方も多いようです。
水晶、石英の仲間ですが、ポイントの形で出てくることが少なく、
塊状でたくさん掘り出されるので、
天然のポイントやクラスター以外に希少性はありませんし、
(ローズクオーツの天然のクラスターやポイントはとても希少です。小さな小さな針先みたいなクラスターでも結構高価。なので、ローズクオーツのポイント型オベリスクみたいなのはほぼ、塊状の原石をそういう形に研磨したものだと思います)
日本では、恋愛にといったら~みたいなイメージが定着していて、
そういったところからも、なんとなく敬遠される方もおられたりしますね。
ただの恋愛の石なんかじゃないんですけどもね。

そんなローズクオーツのあのかわいいピンクの色味が、
コーティングで外側からつけられているものがあると、
そんな話を知ったのはいつ頃だったでしょうか。

先にも書きましたが、ローズクオーツは水晶、石英の仲間ですので、
その結晶構造から、簡単に染色ということができません。
対して、カルセドニーや瑪瑙のような潜晶質の石にはミクロの隙間があるので、
染料がそこに入り込み、染色ができるんですよ。
だからアゲートやカルセドニーは、
カラフルに染められたものが多いんですね。
でも顕晶質である石英の仲間の場合は、染料の入り込む隙間がないんです。
なので、もし人工的に色に手を加えるとしたら、
色のついた樹脂や蝋でのコーティングか、
熱処理(アメジストに熱を加えてシトリン、のように)、
放射線処理(スモーキークオーツに放射線照射をしてモリオン、のように)、
しかないんですね、多分。

数年前、問屋さんが返品回収キャンペーンをしていたことがありました。
取り扱っていたマダガスカル産のローズクオーツが、
色付き蝋での染色であったと判明したということで。
そんなことしてくれるところってほとんどないので、
ちゃんとしてるな~と思ったんですけどね。
幸いうちにあったものは、問屋さん指定のロットではなかったんですけど。

一般的にビーズは、研磨の際に樹脂等でコーティングされるものも多いです。
インカローズやターコイズなどはその代表格でしょうか。
硬度の低い石の、加工時の保護目的が第一だと思いますが、
もしかしたら透明感アップだったり、なんて効果もあるのかもしれません。
ルビーに鉛を含侵させて、傷を目立たなくするなんて処理は有名ですし、
オイルを染み込ませて、染み込まない石もありますけど、
ツヤを出して磨きをかけている石も多いんです。
こちらは、ラピスラズリやソーダライトが代表格かな。
で、蝋でのコーティングも、表面保護のために比較的してあるものらしく、
そんな中で、色付きの蝋を使っていたものが判明したと。

そこを試してみようと思いつつ、うちもあまり最近は使わないので、
すっかり忘れていたワケですが。
昨年初冬、偶然見たとある販売サイトに、こう書いてあったんです。
「一般的にローズクオーツには色付きコーティングがされています。
でも、当店のものはコーティングなしです」

で、ああ、そうだったっけ~と思い出し、実験してみました。

色付き蝋でのコーティングの場合、
一般的な使い方だったり、通常の水での洗浄浄化だったりでは、
ほとんど取れることはないそうなんですが、
アルコールで拭き取ると、このコーティングは剥がれるのだそうです。

ということで、うちのローズクオーツのビーズ達。
ブラジル産とマダガスカル産を出して改めて触ってみました。

ああ~、これか。

手触りが違うんですよ。
タンブルやスフィアやラフなどのローズクオーツと比べると。
言葉では上手く説明できないのですけど。
特有の手触りがありました。

で、ふと、もしかしたらと思い、
これはなんとなくの勘だったんですけど、
プレナイトも同様触ってみたところ。

ビンゴ!
同じ手触りです。

全部の石達を触り比べた訳ではないんですが、
例えば、天然水晶や翡翠やラブラドライトとは明らかに違うんですけど、
ローズクオーツとプレナイトは一緒だったんですね。
ただし、プレナイトは入荷時期によって手触りが違い、
7~8年前に入荷したものの残りは、ローズクオーツとは違う手触りでした。
実はローズクオーツもプレナイトも、年末に2~3社の問屋さんから入れてみて、
触り比べていますが「今」のものはどこも同じでしたね。

うちのローズクオーツは先の問屋さん回収ロットとは違っていましたが、
手触りは明らかに蝋っぽい。
更にプレナイトもそうだということは、
ローズクオーツやプレナイトのように、
うっすら透明感のある石に蝋コーティングというのは、
比較的一般的なものなんでしょうか。

ただ同時に入れてみた、マダガスカル産のディープローズクオーツ。
これは手触りが違ったんですね~。
年末に入れたものも、以前入れていたものの在庫も、
天然水晶と同じで、手触りに蝋っぽさはありませんでした。
だからディープローズは、コートされていないんじゃないかと思います。
そこの基準ってなんなんでしょうね。
ちょっと分からないんですけど。

ということで、これらの石達、アルコールでごっしごし拭いてみました。
ついでに、透明度の高いアクアマリンも。
最近アクアマリンは、透明でなくとも色味の濃いタイプが人気ですが、
透明感が高いほうが高品質とされるものです。
勿論透明感が高く色味が濃いものがいいんですけど、
ビーズレベルでは、今透明感より水色、ですよね。

上から、プレナイト、アクアマリン、
ブラジル産ローズクオーツ、マダガスカル産ローズクオーツで、
全て、左側がアルコールでゴシゴシ済です。

ほぼ、変わらない(笑)
一番下の左が、気持~ち透明感が薄らいでいるような、
色味も薄くなったのかな、みたいな気もしますが、
肉眼ではそうだなあ、ほぼ変わらないと言っていいかなあ。
それぞれ、コットンにアルコールを多めにとってゴシゴシしましたが、
どれも、コットンに色がつくことはありませんでした。

まあ、うちのは元々回収ロットではなかったために、
コットンに色がつくほどの「染め」はなかったのでしょうが。

ただし、それぞれの手触りは変化しました。
特有の蝋っぽさはなくなったんですよね。ほほう。

ということは、初冬に見た某販売業者さんの、
「ほとんど蝋での色付きだけどうちのは違う」というのは、誇張だったかな。
とはいえ、蝋コーティングという作業工程はあるということですね。

実はアクアマリンを追加してみたのは、
ローズクオーツと同じように、
このアクアマリンには穴や表面のクラックの周囲に、
少し水色の色味がついているものがあったからです。
一般的にはこれ、磨き粉の残りとされているんですが、
懸念のローズクオーツが穴の周りに残しているのと、
同じようなものがあるということで、一緒に試しました。
アルコールで拭いたら双方とも、穴周辺の色味はなくなりました。
なるほどな、磨き粉も色付きなんだね、ほほー。

でも不思議なのは、なんでローズクオーツやプレナイトで
蝋コートをするんだろうなあということ。
ローズクオーツは基本が石英ですから、硬度は7あります。
プレナイトも6~6.5くらいあります。
決してそう硬度が低いと言える石でもありません。
そして、双方ともに、特に高価な石でもない。
あ、プレナイトは一時よりは上がりましたけどもね。
だから、わざわざ「保護のために」
他のもっと高価な石でもしていないコーティングするのかなあ?
ううむ。

これに関しては、直接作業している工場の方に聞かないと、
分からないかもですね。

そういえば、ちょっと思い出したことがあるんですが。
ずうっと昔。
ショップを開設する直前頃のことです。
石をたくさん見たり集めたりするために、
ミネラルショーとか癒しフェアみたいなところに、
あちこち足を運んでいた時のこと。
とある業者さんが、ご自身の展示テーブルの上に、
大量のビーズの連を、どっさあっと置いたのを目の前で見ていました。

それは、置いたと言うよりも、
投げたと形容するほうが近い行為でした。
肩に担いでいたものをどっさあ、みたいな感じでしたので、
ほとんど「せーおーいーなーげー」(笑)だったのよ。
大きな音がしましてね。
ちょっと嫌な感じの音もしましてね。
びっくりしたので忘れられないんですよ。
少なくとも、それを買おうとしてそこにいる客の前だったワケで。
少なくとも、それはあなたの商売道具だったワケで。

だけどまあ、ただ黙って
そのビーズ連たちの細かいところを確かめるイヤな客(←わし(笑)
うん、割れてるのだの欠けてるのだの、かなり多い業者さんでした。

私、忘れられなくって、その業者さんの名前も覚えてるんだけど(^m^)
その方、その後数年でいなくなっちゃいました。
当時は会社のとか、確か卸販売サイトとかもあったはずでしたけど。
か~もねえ(笑)
だって今まで、他にも業者さんたくさん見てますけど、
そんな扱いしてる人、どこにもいなかったもの~。

まあ、その方の場合は性格だったのかもしれませんけど(大笑)
毎日大量の石を取り扱う工場では、
もしかしたら、高価な石でないビーズ達は、
大量にどさあっとな扱いってこともあるのかな、とかね。
あの人ほどではないにしろ、大量に積み重ねて保管する必要がある、とかね。
だから、ローズクオーツの中でも
高価なディープローズにはされてなくて、
普通のローズクオーツにはされている敢えての「保護」か?とかね。
あ、でもこれはあくまでも、私の憶測ですよ?

そんなことも考え~の、な、2019年最初の実験くんでございました。

【 結果 】
ローズクオーツの丸ビーズには、表面に蝋コーティングされているものが多い。
ただし、だからといってそれがイコール、
色を濃く見せるための加工であるとは、言い切れない。

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