2019.11.17の記事です。
そういえば、ちゃんとレインボームーンストーンのことを書いたことがなかったかも、と思ったものの、タイトルに非常に困りました。
で、もしかしたらうちのショップや、私のFacebookを見慣れてくださっている方には当たり前かもしれないことを。
誰かにとっては当たり前であることも、他の人にとっては当たり前ではないかもしれないってのは、よく言われることですしね。
さて、タイトルの通りなんです。
現在ムーンストーンという名前で売られている石は、いろいろと複雑でして。
そもそも「ムーンストーン」という名称は、「月のようなぼうっとした光を内包する石」につけられた宝石名です。
だからある意味、上記のような光が出る石なら、みんなムーンストーンでもいいのかもしれない。
鉱物学の発達していなかった時代だったら、問題なくそうだったと思います。
だって、昔々ムーンストーンと呼ばれていたのは、実はセレナイトだったらしいんですよ。
木星山羊座時代になると(←12月から2020年にかけてはそうなんだよ)、こういうのって、エビデンスは ?みたいな話になるのかな、出典は、日本彩珠宝石研究所の飯田先生のコラムです。
今現在ネット上で見かける石の鑑別書の中で一番多いかもしれない、ここの。
ただし書かれていたのは、表には出ていない会員向けのコラムでした。
ところが、人類の知識は発達したのですよ。
ここら辺の話はセレナイトについて触れているところに書きましたので、併せてご覧頂けると、私はとっても嬉しい。
上記記事内にも書いてありますが、
ムーンストーン(月長石)というのは、アルカリ長石という種類の長石の中の、正長石(カリウムが多い)と曹長石(ナトリウムが多い)が層状に形成されることで光の干渉が起き、ぼうっとしたシラーが現れる石、です。
この石がムーンストーンと定義づけられたのは、1600年台のことでした。
もっと詳しく長石の話も書いてありますので、ご興味があれば。
ですが現在では、当時「この石ね」と決められた、ご本家と言ってもいい正長石ムーンストーンは、ビーズレベルではほぼないと言ってもいいと思います。
ジュエリーレベルではあるかもしれませんが、正長石が今、ほとんど出てこないらしいんですよね。そういうものはビーズにはなりません。
で、今は多少中身は違っていても、長石の仲間で曹長石の変種であるペリステライトがムーンストーン名で流通しています。
同じ長石の仲間、曹灰長石のホワイトラブラドライトは、白系青系の光以外にも、赤や緑などレインボーの光を内包しているのでレインボームーンストーン名で流通しています。
さて、レインボームーンストーンです。
ホワイトラブラドライトってくらいです。
まんま白いラブラドライトなんですね。
ラブラドライトといえば、こんな石です。
これは、タンブルがまとめて入った時、光のところだけを集めてアイキャッチ用に作った写真なんですけど、これの地の色が白いものがホワイトラブラドライトですね。
ラブラドライトはインスピレーション、潜在意識や宇宙と繋がるみたいなところを特に言われる石です。
妙に惹かれると思う方はきっと、魂が今、そういう必要性を叫んでるんだと、なんかこういう言い方ってアヤシイですけどね、でも多分、そう思っていいのではないかと思うんですよね。
ラブラドライトもホワイトラブラドライトもそうなんですが、近年、マダガスカルから質の良いものが入ってきています。
1つ1つのビーズに入っている光の強さも違うし、地の部分の質も違います。
当然、グレード差はあるんですけど。
で、特にホワイトラブラドライトのほうにこれが顕著なんですが、価格がめっちゃ上がってきています。
まあね、キレイなんでね、仕方がないとは思います。思いますが。
以前は多少光が薄くても、も少しお手頃に手に入る石も多かったんですが、今はねえ…お手頃なものがなかなか見つからなくなっちゃいました。
こういう感じのね。ちゃんとシラーは入っているけど、うっすら。だからこそお手頃なんだけど、ちゃんと健気に光るんだよ。
全体的な採掘量も減っているのかもしれませんが、でもキレイなものは、ちゃんとお金を出せば手に入るんですよね。
もしかすると、キレイなものがいっぱい出回っているので、お手頃なものが逆に出回っていないのかもしれません。
やっぱり質が落ちる訳ですし。だとすると一時的なものかなあ。
ちょっと経過観察ですね。
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