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【実験くん】ローズクオーツの噂

ローズクオーツとヒマラヤ水晶のカチワリペンデュラム
ローズクオーツとヒマラヤ水晶のカチワリペンデュラム
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2019.1.13.の記事を加筆修正したものです。
当時時々、実験くんと題して、試したり深掘ったりしていました。

ローズクオーツの噂。
もしかしたら知らない方のほうが多いかもしれません。

ローズクオーツは比較的よく目にする安価な石なので、特にこれといって…って方も多いようです。
水晶、石英の仲間ですが、ポイントの形で出てくることが少なく、塊状でたくさん掘り出されるので、余り希少性はありません。

でも実は、ローズクオーツの天然のクラスターやポイントは、とても希少なんです。
小さな小さな針先みたいなクラスターでも、結構高価。

ローズクオーツのクラスター
ローズクオーツのちびっこクラスター

なので、ローズクオーツのポイント型オベリスクみたいなのはほぼ、塊状の原石をそういう形に成形研磨したものだと思います。

更に日本では、恋愛の石といったらローズクォーツ!みたいなイメージが定着していて、そういったところからも、自分には別にって、なんとなく敬遠される方もおられたりしますね。
ホントいうと、ただの恋愛の石なんかじゃないんですけどもね。

これは手相の概念にも通じるのですが、人が人として根底に持つものは「愛」です。
人間は愛を持って生きる動物であるということ。何も恋愛に限ったことではないんですね。
ローズオーツは、そこに働きかける石です。
ハートチャクラを癒し、まず自分自身を愛し、尊重することを知る。
そうして初めて、周囲にも愛を持って接することが出来る。
そんな流れをサポートしてくれる石。

ですので、男女問わず、ひとつ手にしておくといいと言われる、大切な石の1つです。

そんなローズクオーツビーズのあの可愛いピンクの色味が、コーティングで外側からつけられているものがあると、そんな話を知ったのはいつ頃だったでしょうか。

先にも書きましたが、ローズクオーツは水晶、石英の仲間ですので、顕晶質というその結晶構造から、簡単に染色するということができません。
対して、カルセドニーや瑪瑙のような潜晶質の石にはミクロの隙間があるので、染料がそこに入り込むため、染色ができます。だからアゲートやカルセドニーは、カラフルに染められたものが多いんですね。

でも顕晶質である石英の仲間の場合は、染料の入り込む隙間がないんです。
なので、もし人工的に色に手を加えるとしたら、色のついた樹脂や蝋でのコーティングか、熱処理(アメジストに熱を加えてシトリンにするように)、放射線処理(スモーキークオーツに放射線照射をしてモリオンにするように)、しかないんですね、多分。

さて、数年前、問屋さんが返品回収キャンペーンをしていたことがありました。
取り扱っていたマダガスカル産のローズクオーツが、色付き蝋での染色であったと判明したということで。
そんなことしてくれるところってほとんどないので、ちゃんとしてるな~と思ったんですけどね。
幸いうちにあったものは、問屋さん指定のロットではなかったんですけど。

一般的にビーズは、研磨の際に樹脂等でコーティングされるものも多いです。
インカローズやターコイズなどはその代表格でしょうか。これらは、樹脂コートなしで加工しようとすると、もろもろに崩れてしまうことが多いんですね。
なので、硬度の低い石の、加工時の保護目的が第一だと思いますが、もしかしたら透明感アップだったり、なんて効果もあるのかもしれません。
ルビーに鉛を含侵させて、傷を目立たなくするなんて処理は有名ですし、オイルを染み込ませて(染み込まない石もありますけど)、ツヤを出して磨きをかけている石も多いんです。
こちらは、ラピスラズリやソーダライトが代表格かな。

で、蝋でのコーティングも、表面保護のために比較的使われるものらしく、そんな中で、色付きの蝋を使っていたものが判明したと。

そこを試してみようと思いつつ、うちもあまり最近は使わないので、すっかり忘れていたワケですが。
昨年初冬、偶然見たとある販売サイトに、こう書いてあったんです。

一般的にローズクオーツには色付きコーティングがされています。
でも、当店のものはコーティングなしです

で、ああ、そうだ、確かめるつもりだったっけ~と思い出し、実験してみました。

色付き蝋でのコーティングの場合、一般的な使い方だったり、通常の水での洗浄浄化だったりでは、ほとんど取れることはないそうなんですが、アルコールで拭き取ると、このコーティングは剥がれるのだそうです。

ということで、うちのローズクオーツのビーズ達。
ブラジル産とマダガスカル産を出して改めて触ってみました。

ああ~、これか。

手触りが違うんですよ。
タンブルやスフィアやラフなどのローズクオーツと比べると。
言葉では上手く説明できないのですけど。
特有の手触りがありました。

で、ふと、もしかしたらと思い、これはなんとなくの勘だったんですけど、プレナイトも同様触ってみたところ。

ビンゴ!
同じ手触りです。

全部の石達を触り比べた訳ではないんですが、例えば、天然水晶や翡翠やラブラドライトは明らかに違うんですけど、ローズクオーツとプレナイトは一緒だったんですね。

ただし、プレナイトは入荷時期によって手触りが違い、7~8年前に入荷したものの残りは、蝋処理がしてあるのだろうローズクオーツとは、違う手触りでした。
実はローズクオーツもプレナイトも、2018年末に2~3社の問屋さんから入れてみて、触り比べていますが「今」現在流通しているものは、どこも同じ、蝋処理がなされているのだろうなという手触りでした。

うちのローズクオーツは先の問屋さん回収ロットとは違っていましたが、手触りは明らかに蝋っぽい。
更にプレナイトもそうだということは、ローズクオーツやプレナイトのように、うっすら透明感のある石に蝋コーティングというのは、比較的一般的なものなんでしょうか。

ただ同時に入れてみた、マダガスカル産のディープローズクオーツ。
これは手触りが違ったんですね~。
年末に入れたものも、以前入れていたものの在庫も、天然水晶と同じで、手触りに蝋っぽさはありませんでした。
だからディープローズは、コートされていないんじゃないかと思います。
そこの基準ってなんなんでしょうね。
ちょっと分からないんですけど。

ということで、これらの石達、アルコールでごっしごし拭いてみました。
ついでに、透明度の高いアクアマリンも。
最近アクアマリンは、透明でなくとも色味の濃いタイプが人気ですが、透明感が高いほうが高品質とされるものです。
勿論透明感が高く色味が濃いものがいいんですけど、ビーズレベルでは今、透明感より水色のはっきりしたほうが好まれているかもしれませんね。

蝋処理アルコール実験
蝋処理アルコール実験

上から、プレナイト、アクアマリン、ブラジル産ローズクオーツ、マダガスカル産ローズクオーツ。
全て、左側がアルコールでゴシゴシ済です。

ほぼ、変わらない(笑)

一番下の左が、気持~ち透明感が薄らいでいるような、色味も薄くなったのかな、みたいな気もしますが、肉眼ではそうだなあ、ほぼ変わらないと言っていいですね。
それぞれ、コットンにアルコールを多めにとってゴシゴシしましたが、どれも、コットンに色がつくことはありませんでした。

まあ、うちのは元々回収ロットではなかったために、コットンに色がつくほどの「色付き蝋染め」はなかったのでしょう。

ただし、それぞれの手触りは変化しました。
特有の蝋っぽさはなくなったんですよね。ほほう。

ということは、初冬に見た某販売業者さんの「ほとんど色付き蝋での染色だけどうちのは違う」というのは、誇張だったかな。
とはいえ、蝋コーティングという作業工程はあるということですよね。

実はアクアマリンを追加してみたのは、ローズクオーツと同じように、このアクアマリンには穴や表面のクラックの周囲に、少し水色の色味がついているものがあったからです。
一般的にこれは、磨き粉の残りとされているんですが、懸念のローズクオーツが穴の周りに残しているのと、同じようなものがあるということで、一緒に試しました。
アルコールで拭いたら双方とも、穴周辺の色味残りもなくなりました。
なるほどな、磨き粉も色付きなんだね、ほほー。

でも不思議なのは、なんでローズクオーツやプレナイトで、蝋コートをするんだろうなあということ。
ローズクオーツは基本が石英ですから、硬度は7あります。
プレナイトも6~6.5くらいあります。
決してそう硬度が低いと言える石でもありません。
そして、双方ともに、特に高価な石でもない。
あ、プレナイトは一時よりは、格段に値上がりしましたけどもね。

だから、わざわざ「保護のために」?他のもっと高価な石でもしていないコーティングをするのは、なんでかなあ?ううむ。
これに関しては、直接作業している工場の方に聞かないと、分からないんでしょね。

そういえば、ちょっと思い出したことがあるんですが。
ずうっと昔。
ショップを開設する直前頃のことです。

石をたくさん見たり集めたりするために、ミネラルショーとか癒しフェアみたいなところに、あちこち足を運んでいた時のこと。
とある業者さんが、ご自身の展示テーブルの上に、大量のビーズの連を、どっさあっと置いたのを目の前で見ていました。

それは、置いたと言うよりも、放り投げたと形容するほうが近い行為でした。
肩に担いでいたものをどっさあ、みたいな感じでしたので、ほとんど背負い投げだったのよ。

大きな音がしましてね。
ちょっと嫌な感じの音もしましてね。
びっくりしたので忘れられないんですよ。
少なくとも、それを買おうとしてそこにいる客の前だったワケで。
少なくとも、それはあなたの商売道具だったワケで。

だけどまあ、ただ黙って、そのビーズ連たちの細かいところを確かめるイヤな客(←わし(笑)
うん、割れてるのだの欠けてるのだの、かなり多い業者さんでした。
でしょうよ、あんな扱いをしていれば。

私、忘れられなくって、その業者さんの名前も覚えてるんだけど(^m^)
その方、その後数年でいなくなっちゃいました。
当時は会社のとか、確か卸販売サイトとかもあったはずでしたけど。
か~もねえ(笑)
だって今まで、他にも業者さんたくさん見てますけど、そんな扱いしてる人、どこにもいなかったもの。

まあ、その方の場合は単に性格だったのかもしれませんけど(大笑)
毎日大量の石を取り扱う工場では、もしかしたら、高価な石でないビーズ達は、大量にどさあっみたいな扱いってこともあるのかな、とかね。
あの人ほどではないにしろ、大量に積み重ねて保管する必要がある、とかね。
だから、ローズクオーツの中でも、高価なディープローズにはされてなくて、普通のローズクオーツにはされている敢えての「保護」か?とかね。
あ、でもこれはあくまでも、私の憶測ですよ?

そんなことも頭を過り~の、な、2019年最初の実験くんでございました。

結果
ローズクオーツの丸ビーズには、表面に蝋コーティングされているものが多い。
ただし、だからといってそれが全てイコール、色を濃く見せるための色付き蝋加工であるとは、言い切れない。

ローズクオーツとヒマラヤ水晶のカチワリペンデュラム

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